1. 高齢者の転倒を防ぐ意義 手すりがない場合の危険性や事故事例とは

query_builder 2024/02/12
バリアフリー手すりスロープオーダーメイド
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高齢者の転倒は想像以上に重大な事故です。たった一度の転倒で生活の質が落ちたり、ときには寝たきりになってしまう危険性も考えられます。

 

「身体の動きが以前よりにぶくなったかも…」。ご自身やご家族がそう感じたら、手すりの設置を考えるタイミングです。高齢者にとって、手すりは転倒を防ぎ、生活の質を保つ強い味方になります。


高齢者の転倒が危険な理由

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世代を問わず転倒は危険な事象ですが、特に高齢者は若い世代よりも転倒によるリスクが高いため、ご本人やご家族、周囲の皆さんで予防に努めましょう。まずは転倒の危険性について知っておくことが大切です。



骨折・頭部外傷など重大な怪我のおそれ


高齢者の転倒は、若い世代に比べて重大な怪我につながる可能性が高くなります。転倒時に身体を支えられず、骨折や頭部の外傷などに重傷を負い、入院や長期の療養が必要になることもあります。

 

長期療養中に体力や筋力が低下してしまうことも大きな懸念材料です。体力や筋力のおとろえは行動の自由をせばめ、生活の質や気力を低下させる原因になります。

 

自立した生活が難しくなったり、場合によっては寝たきりになったりする可能性も否定できません。ご本人にもご家族にもつらい状況になるでしょう。

 

転倒したからといって必ずしもそのような事態になるわけではありません。怪我を治し、元気になった高齢者も数多くいらっしゃいます。

 

しかし、転倒が高齢者にとって危険であることは確かです。



心配のあまりふたたび転倒してしまう可能性がある


一度転倒した高齢者のなかには、「また転んでしまったらどうしよう」と考える人もいるでしょう。そのような恐怖心や不安感は、経験から危険を学んでいるからこそのものです。

 

とはいえ、「また転んだら…」という心配から「あまり外出しないでおこう」「家の中でもあまり歩き回らないほうがよさそう」と考えるようになることは危険信号です。

 

転倒を心配するあまり運動量を減らしてしまうと、筋力まで落ちてしまいます。筋力の低下は転倒原因のひとつです。

 

「転倒を避けるために静かな生活をしていたら筋力が低下し、また転倒してしまった」という事態になりかねません。

 

一度転倒経験のある高齢者は、ご本人、ご家族ともに考えていただき、転倒事故を防ぐ対策を取り入れることを強くおすすめします。



転倒事故の事例

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高齢者の転倒事故は決して少なくありません。消費者庁によると、高齢者(65歳以上)の転倒事故は5年間で275件にもおよび、その76%で入院加療が必要になりました。

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【転倒の状況】

 

・入浴中に足を滑らせた

・足元が見えにくかった

・ベッドからの移動時に

・階段でぐらついた

・駐車場でつまずいた

 

若い世代から見れば「これくらいで転倒するの?」と感じるかもしれません。しかし筋力や視力が落ちている高齢者にとって、若い世代の「これくらい」が大きな原因であることは確かでしょう。

 

このような事故の数々は、決して防げないものではありません。適切な環境を作っていくことによって、転倒を防ぎ、かつ、生活の質を維持したり高めることができます。



転倒防止には住環境の安全性を高めることが重要


転倒を防止するためには高齢者の住環境を見直し、安全性を高めることが大切です。その際、手すり取付やスロープ取付が大きな効果を発揮します。

 

「そもそもなぜ高齢者が転倒しやすいのか」という点に注目しながら、一度住環境について考えてみましょう。



高齢者が転倒しやすい理由


高齢者の転倒事故は、身体的な原因と環境による原因に分類できます。

 

身体的な原因として考えられる要素は、加齢にともなう筋力・バランス調整能力の低下、慢性・急性の病気、服薬などです。

 

歳を取ると骨密度が低下し、筋肉量や力も減少します。そのため、歩行や立ち上がり・起き上がりなどが難しくなり、転倒のリスクが増大するのです。同時に、病気や薬の影響も身体に影響を与え、転倒の要因となります。

 

環境による原因には「住環境」の問題が含まれます。高齢者はどこで転倒しやすいでしょうか。段差のある場所や滑りやすい床、足元が見えにくい場所などが挙げられます。

 

高齢者の移動や日常生活において、このような場所は危険なポイントになってしまいます。住環境の見直しと改善は、転倒事故を心配するご本人やご家族にとって急務ではないでしょうか。

 

具体的には「手すりの設置」「床の滑り止め設置」「明るい照明の確保」などがおすすめです。ほかにも開閉しやすいよう扉交換をする、滑りやすい浴室の危険を解消するために浴槽交換をするなどの選択肢もあります。

 

安心して歩ける、生活できる環境を整えることにより、転倒防止になるだけではなく、「動こう」という意識を持って生活し、筋力を保ちやすくなります。

 

定期的な健康診断や適度な運動で筋力や健康を維持しながら、転倒防止対策がとられた住環境で生活できるようになれば安心感が増すでしょう。


高齢者の転倒防止に役立つ住環境へのプラスワン


高齢者の転倒防止には、身体的な対策と住環境の対策からのアプローチが重要です。

 

まず、骨を丈夫にしようとする意識は欠かせません。運動はその中でもとくに効果的です。

 

定期的な運動は筋力を増強し、バランス感覚を向上させる有益な方法です。同時に、骨密度を維持・向上させる役割も果たすため、万が一転倒したときに骨折の可能性も低くなるでしょう。

 

また、日光に当たることも大切です。日光はビタミンDを生成し、カルシウムの吸収を促進するため、骨の健康に好影響を与えます。外で運動をしたり、運動が難しい人は散歩をしたりなど、積極的に日光浴を取り入れましょう。

 

さらに、「カルシウムの補給」も骨の強化に役立ちます。バランスの取れた食事やサプリメントの摂取が役立つでしょう。

 

筋力増強も欠かせません。とくに下半身の筋力強化は重要です。歩行や立ち上がりの安定性が向上し、転倒のリスクが低減します。

 

また、家の中で使うものも見直してみましょう。

 

たとえば室内履きです。室内履きはスリッパではなく、脱げにくく、かかとまでしっかりとカバーできるものを選びましょう。足元の安定感が増し、滑りやすい床での転倒を予防しやすくなります。

 

手すりの設置も効果的な転倒防止策のひとつです。とくに階段や浴室への設置は重大な転倒事故を防ぐ重要なものになるでしょう。大規模なリフォームが不要であり、比較的手軽に取り付けられることも注目したい一面です。

 



なぜ手すりは転倒防止に役立つのか

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複数ある住環境の転倒防止対策のなかでも、手すりの設置はとくにおすすめできる方法です。手すりを設置することにより、高齢者が安心して暮らせる住環境を整えやすくなります。

身体のバランスや足腰の負担に好影響


高齢者は加齢とともに筋力や関節の機能が低下します。それにともない、自力での迅速な歩行が困難になることは珍しくありません。

 

若い頃に比べて「歩きにくくなった」と感じることが増え、かつ、特定の病気や怪我などの原因がなければ、加齢による自然な現象だと考えるべきでしょう。手すり工事を検討するタイミングとしても適切です。

 

手すりがない状態でこのような状況が続けば、日常の歩行活動に支障を感じたり、自立した生活が難しくなったりする可能性も否定できません。

 

しかし、歩行時に手をかけられる手すりがあればどうでしょうか。腕で支えを得られるため、足腰への負担が軽減されます。同時に、体重が上半身で均等に分散されるメリットも生まれ、以前よりも歩きやすいと感じるようになるでしょう。


日常的な動作をサポートする


若い世代にとってはなにげないことでも、高齢者にとっては大きな苦労を感じる動作があります。椅子やベッドから立ち上がること、階段の上り下りなどがその代表格です。

 

このような動作は足腰に負担がかかります。毎日、毎回「つらい」と感じ続ければ、やがて動くことが億劫になり、運動量や健康面に悪影響が出るかもしれません。

 

しかし、手すりを活用することで、身体を支えながらそのようなタイミングで発生する足腰の負担を軽減しやすくなります。安定感を保ちながら身体を支えられるため、より安全でスムーズに生活できるでしょう。

 

とくに段差や階段の昇降など、動作が難しいだけではなく、ほかの場所よりも危険がともないがちな場所で手すりを使うことは非常に大切です。高齢者の安全や健康の確保につながります。



生活の質を保ち、明るく暮らせる


安全や健康の確保は、高齢者が自立した生活を長く送る上で重要です。また、自立した生活は高齢者に自信をもたらし、明るいセカンドライフを楽しみやすくなるでしょう。

 

また、同居、別居にかかわらず、見守るご家族の安心感を高めることも見逃せない一面です。高齢者の転倒は長い療養生活や寝たきりになる可能性があり、ご家族にとって大きな負担になることは否定できません。

 

安全で健康な生活ができる環境は、ご本人とご家族のどちらにとっても有益です。手すりがその環境を作る一助となるのであれば、積極的に設置を検討してみてはいかがでしょうか。

 



手すり取付は介護保険が利用できる


手すり取付をしたいと思っても、人によっては予算が気になるかもしれません。しかし手すり工事は介護保険が利用できるため、考えているよりも費用がかからない可能性が高くなります。



手すり取付、スロープ取付に使える「住宅改修制度」


手すり取付には介護保険の「住宅改修制度」が利用できます。

 

住宅改修制度では、手すり取付工事のほか、定められた工事で発生する費用の一部が助成されます。費用が気になる人はぜひ活用してください。

 

制度を活用した場合、改修費用の自己負担は総額の13割に抑えられます。残りの79割は介護保険から支払われる仕組みです。なお、自己負担の13割という割合は、介護を受けるご本人の所得によって決定されます。

 

たとえば、工事費の総額が10万円だと仮定しましょう。この場合、自己負担が13万円で済み、介護保険が最大で8万円までを負担します。

 

弊社の例でもう少し具体的に説明しましょう。弊社は室内用の手すりを9,000円(1メートルあたり)+取付工事費2,000円でご提供するプランがあります。

 

このプランでの工事で住宅改修制度を1割負担で利用すれば、自己負担は手すり代が900円、取り付け工事費が200円の範囲におさまります。

 

なお、住宅改修制度の支給限度額は20万円です。これを超える部分に関しては自己負担が必要ですが、手すりをはじめとした介護用品の取り付けにかかる費用を効果的に削減できるでしょう。

 

※ご紹介した弊社の例は複数あるプランのひとつです。注文内容や条件によって異なる可能性があります。



住宅改修制度の利用条件


住宅改修制度を利用する条件は3つあります。

 

1:介護認定を受けている

 

ご本人が要支援12、または要介護15に認定されている場合が対象です。

 

2:改修工事が小規模

 

対象となる改修工事が小規模であり、自立しやすい生活環境を整えるためのものである必要があります。手すり取付、スロープ取付、扉交換などは小規模に該当するため、住宅改修制度の利用が可能です。

 

3:本人が居住する自宅であること

 

改修する家屋に本人が居住する(自宅である)ことも条件になります。何らかの事情で一時的に住む親族の家や入居している施設は対象外です。なお、同居家族の有無は問われません。


手続きをフォローする業者も増えている


住宅改修制度の手続きがご本人やご家族にとって負担になる場合があります。その際はケアマネジャーにサポートを頼み、スムーズに進められるよう積極的に相談してみましょう。

 

また、手すり取付やスロープ取付など、介護保険を利用した工事を提供する事業者のなかには、一連の手続きを手伝うサービスを提供していることがあります。

 

業者は経験豊富であり、手続きに関する知識も持っています。快適で安全な生活環境の整備をスムーズに進めたいと考える際には、一度相談してみてはいかがでしょうか。

 



手すり取付で高齢者と家族が安心して暮らせる環境を


運動機能や筋力がおとろえた高齢者にとって、転倒は大きなトラブルです。そのあとの自立した生活が難しくなる可能性もあるため、できるだけ防げる対策を施しましょう。手すり取付はそのなかでも有効な対策です。

 

東京、埼玉、千葉で介護リフォームをお考えであれば、弊社・バリアフリー相談室へご連絡ください。ご自宅に合わせた手すりや介護用品の設置、介護保険の手続きなど、介護リフォームに関する幅広い分野でご相談いただけます。

 

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https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_040/assets/consumer_safety_cms204_201008_01.pdf  P5-6

 


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バリアフリー相談室

住所:東京都足立区佐野 2-16-7

電話番号:03-6686-5144

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